トランスフォーマー

 

トランスフォーマー (マーベルコミック版)は、アメリカ、イギリスなどで発売されていたトランスフォーマーシリーズのコミック作品である。発行はマーベル・コミック。製作はハズブロ。

アニメーションシリーズと出発点を同じくしながら、独自の路線を開拓した。アニメシリーズ終了後も継続され、1984年から1991年まで出版され続けた長期シリーズである。

アメリカでは月刊誌として80号まで出版された。イギリスでは週刊誌として出版され、332号まで続いた。当初、イギリス版はアメリカ版を分冊する形で発行していたのだが、ストックが足りなくなるのを防ぐため、新規にミニエピソードが作成されるようになった。

おすすめ情報

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コミックオリジナルキャラクター

ストラクサス(Straxus)

アメリカ版17号で初登場した、セイバートロン星のデストロン指揮官。ポリヘックス(Polyhex)という地区を支配する。要塞ダークマウント(DarkMount)で、捕らえたサイバトロンや、エンプティーズ(Empties:スラム街で暮らすロボット達)を熔解し、新たなデストロンのボディを作っていた。

エネルギーアックスが武器で、巨大な飛行大砲にトランスフォームする。ブロードキャストに、時空転送装置スペースブリッジで不安定な次元に飛ばされ消滅した。

その後イギリス版に登場。頭のみで生き残っていたことが判明、セイバートロンのデストロンを指揮し続ける。メガトロンの帰還時には、彼の精神に潜り込み、乗っ取ろうとするが失敗した。

しかし計画失敗に備えて製作していたメガトロンのクローンボディが新たな混乱を引き起こす。地球に送られたクローンボディは、レーザーウェーブにより、未来からの侵略者ガルバトロンへの対抗装置として扱われた。だがクローンはガルバトロンと共謀、レーザーウェーブの企みは失敗する。

後にガルバトロンと手を切ったクローンメガトロンは、ジャガーと共にセイバートロンへ。過去でのスペースブリッジ暴走により、突如現れたオリジナルメガトロンは、クローンと争う。ストラクサスの精神はクローンボディに入り込むが、支配を嫌うクローンは自殺し、一連のストラクサスの陰謀は終わりとなった。

「Generation 2」コミックでもカメオ出演している。 2010年には玩具『Transformers Generations』で商品化。商標上の都合で、商品名は『ダークマウント(DarkMount)』となっている。戦車および砲台にトランスフォーム。

首長ザロン(Emirate Xaaron)

1985年の特集号に過去のセイバートロンの住人として初登場。その後イギリス版78号で登場。78号はこの後11号続く「Target:2006」シリーズのプロローグである。

ザロンは最も古いトランスフォーマーの一人であり、平時の偉大なリーダーであるとされる。アニメ版におけるアルファートリンの役割と言える。サイバトロン軍が官僚化しすぎたために、デストロン軍に敗北を続けていたと悟り、コンボイへの指揮権委譲を後押しした。

コンボイたちがセイバートロン星を旅立った後、ザロンはサイバトロン地下抵抗運動の指揮を取っていた。

  • 「TimeTarget:2006」シリーズ
デストロン指揮官トラニスを自ら囮となっておびき出す計画を立てる。だが、後方支援を請け負うはずのウルトラマグナスは、地球でのコンボイ消滅事件の調査のため星を離れた。コンボイはガルバトロンが未来からやって来た際に、別次元に飛ばされてしまったのである。
下記のインパクターは作戦中止を進言し、部下を引き上げさせようとするが、ザロンは上手く言いくるめる。ウルトラマグナスが首尾よく帰還したときに準備が出来ていないとインパクターは失脚するだろうと吹き込んだのである。結局メガトロンの命令でデストロンは引き上げたため、計画は失敗し、インパクターも死ぬこととなった。

その後のイギリス版では、セイバートロン星に帰還したコンボイをスパイだと疑い、レッカーズとウルトラマグナスを差し向けている。傷ついたアウトバックを救うため降伏するコンボイを見て、疑念を晴らす。

アメリカ版にもサイモン移籍後は登場。セイバートロンの抵抗組織の指揮者として、プリテンダー化したグリムロック、バンブル、マイスターらを率いる。この時期のデストロン指揮官サンダーウイングの攻撃でプライマスは目を覚ましてしまい、ユニクロンにその存在を気づかせてしまった。

ザロンはユニクロン到来に備え、プリテンダーにマトリクス探索を命じるが、彼らはサンダーウイングと交戦。ユニクロンは別次元のガルバトロンを呼び寄せる。ガルバトロンはサイバトロン本部を破壊し、ザロンに迫り、星の最深部、プライマス・チェンバーに案内させる。ユニクロンの支配が我慢ならないガルバトロンはユニクロンを倒す方策を探していた。プライマスの意識はザロンの体に憑依し、全てのトランスフォーマーをセイバートロンに呼びよせる。侵攻したユニクロンによってザロンは破壊された。

インパクター(Impactor)

イギリス版78号より登場した、サイバトロンの攻撃チームであるレッカーズ(Wreckers)の指揮官。サイバトロンには珍しく紫と金のカラーリングで、右手に銛を構え、肩に大砲を備える。劇中変形はしなかったが戦車か砲台ではと推測されている。

実績ある荒々しい戦士。上官のザロンが老獪であるためそりが合わない。

そのザロンが自身を囮とした、デストロン指揮官トラニス暗殺計画を立ち上げた時は、後方支援を担当するはずのウルトラマグナスが、地球でのコンボイ消滅事件調査のため不在となり、部下の身を案じ離反しようとした。

結局、トリプルチャンジェーたちをデストロンに化けさせ、インパクターを襲わせることで、デストロンの油断を誘う作戦に変更となった。だが、メガトロンが地球侵攻のため、全デストロン兵士を引き上げる命令を出したため、作戦は失敗。ところが、一人の若いデストロンが、功名心からザロンを撃ち、インパクターは彼をかばって銃弾を受けた。ザロンの腕の中、インパクターはレッカーズ指揮官の後任にスプラングを指名し、死亡した。

後にイギリス版166号で復活。狂ったサイバトロン科学者フレイム(Flame)によりゾンビとして起こされたのである。ザロンやレッカーズも捕まり、脱出しようとしたスプラングがインパクターのゾンビを発見する。169号にて、フレイムがセイバートロンを兵器化しようとしたのを阻止するため再度死亡した。

ジアクサス(Jhiaxus)

G-2コミックに登場。元デストロンのセイバートロン帝国指揮官。宇宙戦闘機に変形。

冷徹な性格で、人類などの有機生命を生命として認めていない。最も強いトランスフォーマーの一人とも言われ、実際この時期のメガトロンを破っている。

セイバートロニアンと自分達を呼ぶ、自己増殖能力を取り戻したトランスフォーマー、最初期の一人。帝国の勢力拡大のため、数多くの惑星をサイバーフォーミング(無機機械化)により滅ぼしてきた。

種族間での争いを軽蔑し、統合されたセイバートロニアンによる宇宙平定を目指していたが、後述のスウォームにより、過去の自身の暴力衝動を思い出してしまった。自分の理想と、暴力衝動の狭間で狂気に陥り、仲間の支持をも失う結果となる。

執拗に旧来のサイバトロン、デストロン達を滅ぼしにかかり、サンフランシスコを壊滅させ、コンボイを打ち倒すが、結局スウォームに飲み込まれ消滅した。

後に『R.I.D(『トランスフォーマー カーロボット』海外版)」の時期に、『BeastMachines(邦題:超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ)』の玩具ジェットストームのリカラーが、ジアクサスの名で玩具発売された。これは公式イベントでの「Transformers collectors club magazines」にてG-2コミックで消滅したジアクサスと同一人物と明かされた。公式イベントで発売された『トランスフォーマー ユニバース』コミックでも2号に登場。ユニクロンの眷属として召喚されながら、ビーストコンボイの尽力でユニクロンサイドから抜けたというストーリーが描かれる予定であったとされる。

スウォーム(Swarm)

G-2コミックに登場する、真っ黒な霧のような、大量の微粒子。惑星を渡り歩き、機械生命体の命を喰らい、情報を吸収していく。

正体は、トランスフォーマーの遺伝物質の微細な粒子が集合進化したもの。

太古、生まれたばかりのトランスフォーマーは自己増殖能力を持っていたが、ある程度の人口に達するとそれは失われた。これは創造主プライマスの意向であったともされる。

だがコンボイらのセイバートロン離脱時期に、同様に星を離れたデストロンの一群は、外宇宙で暮らすうち、その力を取り戻した。彼らは自己増殖を繰り返し、帝国を名乗るまでに勢力を伸ばすが、この増殖分裂の過程で飛び散った微細な遺伝物質が、集まったものがスウォームである。

思考はせず、本能のままに、多くの星と生命を喰らったスウォームだったが、コンボイが自分もろともマトリクスを喰らわせたことで、知性を得て浄化された。彼らはコンボイを再生し、宇宙の彼方へ去っていった。

スウォームは後に、『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』、『ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー』に登場するエイリアンの裏設定として用いられた。物語上で語られることは無かったが、ここに登場したエイリアン、ヴォック(Vok)は、スウォームが、マトリクスによってトランスフォーマー、地球人類、爬虫類異星人"ジェダイ"らの意識を取り込み、知性を得たものとされている。

リージ・マキシモ(Liege Maximo)

ジアクサスたち、G-2デストロン(セイバートロニアン)の黒幕。プライマスに生み出された最初の13人の一人。

初期のトランスフォーマーは自己分裂で増殖しており、メガトロンは彼から生まれた。コンボイらが地球で休眠中に活動を再開し、デストロンに自己増殖の能力を呼び起こさせ、外宇宙へと導いた。生命を根絶やしにすることで、その帝国を拡大しており、グリムロックは後に、少なくとも17の世界が彼らに滅ぼされたことを確認している。

ボットコンで発表されたサイモン・ファーマンによる小説では、初めてマトリクスを持ったトランスフォーマー、プリモン(Primon)を殺害し、その痕跡も記憶も消してしまった。

  • G-2コミック
正式登場は最終号だが、4号でジアクサスによって言及されている。
ここでジアクサスが自分をリージ・センチュロ(Liege Centuro)と呼んだことから、「リージ」とは「Prime」(日本語版のコンボイ)と同じ称号のようなものかと推測されている。
  • 「Alignment」
ボットコンで発表されたサイモン・ファーマンによる小説。Gー2後のマキシモの活躍や彼の目的が書かれた。
G-2で成立した、サイバトロンとデストロンの同盟は続かなかった。アメリカ版コミックに登場したガルバトロン2が復活。メガトロンを半殺しにし、コンボイの犠牲で倒されたためである。デストロン軍団は征服した惑星をニューセイバートロンとしてそちらに退却した。
マキシモが動き出した。創造主であるプライマスや、ユニクロンのように神になろうとしていた。ハブ(Hub)と呼ばれる惑星を繋げたネットワークの力で、別次元に転移しようとしていた。マキシモはトランスフォーマーを一掃するべく二つの星に軍勢を送る。
計画はグリムロックらにより妨害された。マキシモの注意を自分達を駆ることに向けたためである。ウルトラマグナス率いるサイバトロンは小惑星に隠されたレーザー砲で軍勢を撃退する(プロールは「デストロンみたいな戦術だな」とぼやいた)。デストロン側は、ユニクロンに影響された技術で復活したメガトロンが、星の原子炉を暴走させ、星ごと艦隊を消滅させる。
彼らは再び同盟を結び、ハブに向かうが苦戦する。マキシモは自身の軍勢のスパークを飲み込み神になろうとする。グリムロックの犠牲で注意をひきつけ、マキシモに撃たれる前にメガトロンがマキシモを傷つけた。うろたえたマキシモは次元転移を急いで、次元の狭間に切り裂かれ消滅した。
これにより平和な時代(PaxCybertronia)が訪れ、新たな種族ビースト戦士達(Maximals、Predacons)への進化が起きた。
このストーリーが公式に正史として取り上げられているかは不明である。

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