アイアンマン

 

『アイアンマン』 (Iron Man) は、アメリカ合衆国のマーベル・コミック刊行の複数のアメコミに登場する架空のヒーロー。また、彼の登場するコミック、アニメ、映画作品のタイトルにも使われている。

2008年5月2日に実写映画『アイアンマン』が公開され、オープニングの週末で興行収入が1億ドルを突破する大ヒットとなった。

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本名:アンソニー・エドワード・(トニー)スターク(Anthony Edward "Tony" Stark)

アメリカの巨大軍需企業の社長をしている両親の一人息子として生まれたトニーは、17歳でマサチューセッツ工科大学を首席で卒業した天才的頭脳の持ち主。しかし、彼が20歳の誕生日に両親が事故で他界してしまい、莫大な遺産と大企業の経営権を得る事になった。社長に就任したトニーは、自身の頭脳を使って数々の新技術を次々に開発し、一躍時の人となった。

折りしも、ベトナム戦争の真っ最中。トニーも新兵器の実用テストの為に、ベトナムのジャングルを訪れていたが、そこで誤って地雷を踏んでしまい、現地ゲリラに捕らえられてしまう。心臓近くに突き刺さった破片により、余命いくばくも無いトニー。しかし、そんな彼が天才的発明家であることに目をつけたゲリラの首領は、手術をする代わりに新兵器の開発をさせることを要求する。

生きるためにその要求を受け入れたトニーだが、同じく捕虜として捕まっていた天才的物理学者のインセン教授と共に兵器開発のふりをしながら、自身の心臓のペースメーカーとなるパワードスーツを作り上げる。最後の充電中に、自らの命と引き換えに時間を稼いでくれたインセン教授のおかげで、パワードスーツを起動させる事に成功し、アイアンマンとなったトニーは、ゲリラ達を一蹴。そして、二度と脱げないアーマーを身につけながらも、母国へ帰還する。その後、アイアンマンを自社のボディーガードとして公表しヒーロー活動を始める。

Secret Invasion

トニー・スタークは体を乗っ取ったウルトロンとの交戦を生き残ったが、病院でスパイダー・ウーマンと遭遇する。彼女はエレクトラに化けたスクラルの遺体を携えていた。迫りつつあるスクラルの侵略に気付いたトニーはイルミナティを招集し、遺体を示し、戦争状態である事を宣言した。ブラックボルトの正体がスクラルであることが明かされネイモアに殺害されてから、スクラルの軍勢が攻撃しトニーは他のイルミナティを立ち退かせ一体を破壊し、全てのスクラルを殺害せねばならなかった。互いを信用できないことが分かったメンバーたちは個別行動を開始し、来たるべき侵略への計画を練ることになった。

Dark Reign

スタークは世間から姿を自在に変える異星人スクラルの地球侵略を防ぐ力がなかったこととスタークテックが実質的に独占していた世界規模の防衛産業を無力化されたことから信頼されなくなり中傷を受けることになった。侵略後、合衆国政府は彼をS.H.I.E.L.D.の長官から罷免しアベンジャーズを解散させ、イニシアチブの指揮をノーマン・オズボーン(=グリーン・ゴブリン)に任せることにした。

アイアンマンはその後ヘンリー・ピムのマイティ・アベンジャーズのメンバーとして登場している。チソンの脅威と戦う前に、アイアンマンはハルクを抑制する手伝いをした。彼はチームを離脱した。自分にはまだチームの一員になる準備ができていないと気付いたからである。

エクストリミスの力を失い、スタークはウイルスをアップロードし登録法の全てのレコードを破壊した。オズボーンに自分の仲間のヒーローの正体を気付かせるのを防ぐ為である。唯一のコピーはスタークの頭の中である。彼は現在予備のアーマーの一つを使っており、スタークタワーにある本来のアーマーは現在オズボーンの手中にある。ウォーマシーンとの偽の交戦を経て、アイアンマンはどうにかして新たなアーマーを手に入れ、スターク・アンダーシー・ベースで自分を殺す為にオズボーンに雇われたネイモアと戦った。スタークはアトランティス人の裏をかき、崩れゆく基地から脱出することができた。秘密組織キャバルのメンバー達はスタークの捕獲を含めた多くの問題を議論する為に集まっている。

能力とパワー

アーマー

「:en:Iron Man's armor」も参照

アイアンマンはパワードアーマーを所有しており、それによって超人的強さと実質的に難攻不落の堅牢さと飛行能力、そして多彩な兵器類を使う事が出来る。アーマーは時として短期間の例外があるが発明したトニー・スターク本人が着用している。トニーはそのライフスタイルだけでなく、信じ難き独創性と発明における天才性で知られるアメリカの産業資本家にして億万長者であり、軍事契約業者である。他にアイアンマンとして活動した者たちの中には親しい仲間のハロルド・(ハッピー)ホーガン、エディー・マーチ、ジェームズ・ローズ、(短期間だが)ミカエル・オブライエンもいる。

アイアンマンの外見と能力はトニーによる装備、特にパワード・アーマーの変更とアップグレードにより頻繁に変遷を遂げている。アイアンマンアーマーは、元々は灰色だったが「この外見では大衆を怯えさせてしまう」と気付いたトニーによってスプレー塗装で金色に塗り直された。(Tales of Suspense#40)この扱いづらいアーマーはTales of Suspense#48でより身体に合ったデザインで現在まで続く赤と金色の配色のモノに変更された。唯一の例外は、「シルバー・センチュリオン」アーマーで赤と銀色の配色になっており、オバデヤ・スターン(Obadiah Stane)が使う「アイアンマンガースーツ」に対抗する為に製作され、『第1次アーマーウォーズ』の終了まで使われた。

アイアンマンの力と能力は、彼が着ている先端技術によるパワードアーマーに由来している。アーマーは、かさばったアイアンスーツから幾層ものチタニウムのような他の金属の磁場によって強化・結晶化した鉄の分子配列マトリクス (molecularly aligned matrix) にまで進歩を遂げており、柔軟だが、かなりの復元力と防護力を実現する外殻を形成している。スーツは彼に超人的な強さと飛行能力を与えており、ソーラーコンバータと電気的なバッテリー、及び内蔵されたベータ粒子の吸収を利用した発電機の組み合わせを燃料とする動力源を使用している。スーツは、熱エネルギーや運動エネルギーなどの周囲のエネルギーを電力に変換したり、電気エネルギーを直接バッテリーに充電する事ができる。その他に、ジェットスケートも追加しており、列車を牽引する事が出来る程に強力である。小規模のガラスは、必要に応じてアイアンマンの目を防護する。さらに、スーツは真空や深海での活動の為に完全に密封することができ、ライフサポートも提供しており、放射線すらも遮断する事が出来る。

アーマーに内蔵されたシステムは、ヘルメットのサイバネティックインタフェースで読み取られたトニーの脳波パターンによってコントロールされている。トニー自身がデザインを行ったコンピューターは、人工知能をベースにしたオペレーティングシステムを備えた非常に洗練されたもので、様々な戦術的な情報を提供し、内外のセンサーを使って常にスーツの状態をフィードバックしている。トニーは、システムが実質的に自意識を獲得しない事を確実にしようと安全装置を導入しているが、一度出し抜かれてしまった事がある。

スーツの兵器システムは年々進歩を遂げているが、アイアンマンの標準的攻撃用兵器は常にガントレットの掌から発射される「リパルサーレイ」である。他の兵器のうち複数の世代のアーマーに組み入れられた物の中には、胸部の「ユニビームプロジェクター」、周囲のキネティックエネルギーを集め、目標が遠くなるほどに強力になる「パルスボルト」、電磁力パルス発生装置「エネルギーシールド」などがある。他の能力はウルトラフロンの発生や、磁場の操作、ソニックブラスト、囮を作り出すホログラフ発生装置などがある。

彼が着る汎用モデルの他に、宇宙空間での活動、深海潜行、ステルスなどの状況に対応した幾つかの特殊なスーツを開発している。他にも、いわゆるモジュラーアーマーへのアドオンから構成され、ハルクに匹敵する程にまでパワーと耐久力を強化するようにデザインされた「ハルクバスター」というヘビータイプの改造スーツも製作している。その後、ソーを相手にデザインした型はデストロイヤーをモデルにしており、ミスティカルパワーソースを使用している。トニーは、『アーマーウォーズ』で自身の技術を流用したアーマーに執着していた頃にエレクトロニックパックの開発も行っていたが、欠陥によりそれらの部品が燃え尽きてしまい、スーツ自体を使いものにならなくしてしまった。このパックは、その後のモデルでは効果的では無いとして使用されなくなった。

エクストリミスで強化されたマレーン(Mallen)との戦いで酷く傷ついてから、トニーは神経系に改造した「テクノオーガニックウィルス」(the extremis process)を注入し、自らの命を救うだけでなく、アーマーと自らの身体を結合させた。これによってアイアンマンアーマーのインナーレイヤーを骨の窪みに挿入し、脳波によって直接コントロールする事ができるようになった。トニーは、アーマーの皮下の層をコントロールし、手足の周りの多数の出口から金色のニューラルインタフェース被覆として出現させる事ができる。この形態では、トニーはサイバーパシカリィにアーマー自体をコントロールする事が可能で、たとえアーマーが100マイル(約160km)以上離れていても、いつでも身に付ける事が出来る。更には、エクストリミスの作用は彼の肉体の回復力と治癒力を強化している。また、衛星や携帯電話、世界中のコンピュータのような外部のコミュニケーションシステムにリモート接続する事が出来、そのレスポンスタイムもかなり改良されている。トニーはスパイダーマンに与えた「スパイダーアーマー」の開発時に、スパイダーマンの神経生理学の解析から集めた情報を使って得た「スパイダーセンス」も持ち合わせており、自分自身の同様の力を作り出すだけでなく、スパイダーマン本人のそれを相殺し、誤作動させる事も出来る。

スキル

スーツによって与えられる力の他に、トニーは天才的発明家であり、常に新たな技術を作り出し、それを証明する方法を求めている。これは、自身の強敵やデストラップに対峙した際の、オーソドックスではないが効率的なスーツの使い方を考案する事が可能な「創意工夫をする能力」に拡張されている。トニーは、ビジネス界で大変尊敬されており、経済的な事象について話す時は人々の注目を集めている。特に、その非の打ち所のないビジネス倫理と共に、従業員に対して要求し返す誠実さでも知られている。彼はビジネスにおける環境保護への責任を果たそうとしており、多大な利益を上げているが、ドクター・ドゥームと違法な取引をした従業員を即刻解雇したこともある。

トニーは、未来派芸術家であることに誇りを持っている。

トニーは一時期自分のアーマーが使用不可になり戦う事が出来なかった時に、キャプテン・アメリカに格闘技のトレーニングを請うており、アーマーなしでも手強い存在になっている。

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