マーベルが出版する漫画の世界観「マーベル・ユニバース」へと一緒に行きましょう
『キャプテン・アメリカ』(Captain America)は、アメリカ合衆国のマーベル・コミック刊行の複数のアメコミに登場するヒーロー。また、彼の登場するコミック、アニメ、テレビドラマ、映画作品及び、そのシリーズ名にも使われている。
本名はスティーブ・グラント・ロジャース(Steven Grant Rogers)。通称はキャップ (Cap)、自由の番人 (The Sentinel of Liberty)、星条旗のアベンジャー (Star-Spangled Avenger)、第二次世界大戦の生ける伝説(The Living Legend of World War II)、ウイングヘッド(Winghead(マスク側頭部の形状から)) など。高潔な人格の主として知られる。
1917年4月14日、ニューヨーク・マンハッタンのローワー・イースト・サイドで生まれる。父・ジョセフと母・サラはアイルランドからの移民である。
彼がキャプテン・アメリカとなったのは1941年のことである。彼は徴兵基準を満たせないほど貧弱な身体の持ち主であったが、ナチズムへの義憤と愛国心に駆られて軍の人体実験(「超人兵士計画」)に志願し、キャプテン・アメリカとして生まれ変わった。
人間を超人兵士に生まれ変わらせる特殊な血清を創ったアースキン博士が暗殺されたため、血清の秘密は失われた。戦後、この血清の副作用でキャプテン・アメリカは死亡しかけた事がある。
キャプテン・アメリカのスーツおよびマスクは、星条旗をモチーフとしている。当初、マスクはスーツと一体ではなかったため、マスクがズレることがあったこと、また首の防弾性を考慮したことからスーツと一体型となった。
スーツはスケイルアーマーである(アップのイラストでは、スケイルが描かれている場合がある)。円形のシールドを装備している。このシールドは、防御用として使用する他、フリスビーのような投擲武器としても使用される。
頭部のマークは「A」だが、後述のカウンターアースにおいては当初鷲のマーク(合衆国の国鳥)を使用していた。
ロジャースは世間に正体を明かし、ニューヨークブルックリン区のレッドフック近隣に住居を構えた。
「Avengers Disassembled」のイベントの後、ロジャースは再びS.H.I.E.L.D.に雇われ、そしてバッキーが生存しており、ウィンターソルジャーの名の下でソ連のスパイとして利用されていることを知った。また、かつての恋人シャロン・カーターと縁りを戻した。
2006年から2007年にかけてのクロスオーバーイベント『シビルウォー』では、ロジャースはスーパーヒューマン登録法の反対の立場をとり、反対派グループのリーダーとして活動した。彼はかつての友人であるアイアンマンを含む賛成派ヒーローから逃げ回る身となり、政府から発見を避けるため、「ブレット・ヘンドリック」という偽名でショッピングモールの警備員を装った。シビルウォーが長引くとキャップはパニッシャーやキングピンのような平常時は手を組まないような者からの支援も受けた。二派の争いは、一般市民にも大きな被害を出すに至り、それを恥じたキャプテン・アメリカはマスクを脱ぎ、単なるスティーブ・ロジャースとして投降して逮捕された。ロジャースが脱ぎ捨てたマスクはパニッシャーが拾った。
2007年、「デス・オブ・キャプテン・アメリカ」のイベントで、逮捕されたスティーブ・ロジャースは複数の犯罪容疑で起訴されて連邦裁判所に搬送される途中、至近距離から数発の銃撃を腹部に受ける。その後、病院へ搬送されるが、死亡が確認された。暗殺を指示したのはレッドスカルであり、スナイパーのクロスボーンズ(英語版)とドクター・ファウスタスに洗脳されたシャロン・カーターによって実行された。
スーパーヒーローのコミュニティは暗殺事件に動揺を隠せなかった。パニッシャーは一時的にキャプテン・アメリカと同様のコスチュームを身に着けウィンターソルジャーとウルヴァリンは仇打ちを誓った。ウィンターソルジャーはキャプテン・アメリカの盾を盗み出し、さらにパニッシャーはマスクを彼に提供した。キャプテン・アメリカの亡骸はアーリントン国立墓地の記念碑の下に安置されたかに思われたが、それは偽物であり、本物はトニー・スターク、ハンク・ピム、ジャネット・ヴァン・ダインがかつてロジャースが発見された北極へと返した。ネイモアもこの小さな葬儀に参加し、彼の安眠を誰にも邪魔させないと誓った。
スタークはロジャースの遺した手紙を受け取り、キャプテン・アメリカの名を絶やさないでほしいという彼の望みを知り、バッキーを新たなキャプテン・アメリカとすることに決めた。バッキーは自らの自主性を保証することを条件に、スタークの要求を呑んだ。バッキーはロジャースのシールドを受け継ぎ、新しいコスチュームを着て、ナイフとピストルで武装した。ロジャースの1周忌の際、北欧神話のスーパーヒーローであるソーは、仲間たちが静寂できるように、彼の能力でアメリカ中の通信を60秒間停止させた。
『Captain America: Reborn』で、キャプテン・アメリカは死亡しておらず、暗殺の際にレッドスカルがシャロン・カーターに使わせた銃は特殊なものであったことが判明した。キャップは過去を彷徨った末、肉体を失ったレッドスカルが精神を移し変える為蘇生させた。その後ロジャースは身体からレッドスカルを追い出して取り戻し、バーンズらアベンジャーズとともにスカルを倒した.。
『Reborn』の後日談『Captain America: Who Will Wield the Shield』で、ロジャースはバッキーに正式にシールドを託し、キャプテン・アメリカを続けるように頼んだ。その後、アメリカ合衆国大統領は『シビル・ウォー』中の行動に対し、ロジャースに全面的な恩赦を与えた。
「Dark Reign」および「Siege」に続く大型イベント「Heroic Age」でスティーブ・ロジャースは中心人物となった。合衆国大統領はノーマン・オズボーンを解任し、ロジャースを新たな国家の安全保障の責任者に任命した。スーパーヒューマン登録法は廃止となり、ロジャースはアベンジャーズを再編成し、自分はシークレットアベンジャーズに参加した。
キャプテン・アメリカはなんら超人的な能力を持っていないが、超人兵士血清の効果で、貧弱な青年から、発達し調整された人間の「完璧」なる見本に変貌を遂げた。キャプテン・アメリカは高い知能を持ち、常人には超人とみなされうるほど強靭で俊敏、機敏、丈夫である。彼はベンチプレスで補助なしで1100ポンド(500kg)をあげたことがある。処方は彼の全ての代謝機能を強化し、筋肉中の疲労毒の増加を妨げ、通常の人間を遥かに超える耐久力を授けている。これは彼の著しい離れ業(1マイル(1.6km)を一分以下で走る等)の多くを説明している。氷漬けになったまま何十年も仮死状態で生き続けることができた理由でもある。ロジャースはアルコールで酩酊することができない。多くの病気に対して免疫を持っている。
「Streets of Poison」という話では、ロジャースの肉体が規則的に超人兵士血清を生成していることを確証している。
精神的には、ロジャースの戦闘の経験とトレーニングは彼を熟練の戦術家、および優れたフィールドコマンダーにしており、チームメイト達は戦闘中、しばしば彼の命令に従っている。ロジャースは反射神経や感覚器官もずば抜けて鋭い。彼は複数のマーシャルアーツ(ボクシング、柔術、合気道、柔道)を習得しており、彼の実質的に超人的な運動能力と組み合わせて、独特の高度なツボを狙った戦術を用いたファイティングスタイルを作り出している。
長年の訓練によって、シールドは事実上身体の一部となっており、百発百中の正確さで狙いを定めて投げられる。跳ね返りを利用して、複数の標的を一度に連続して攻撃したり、ブーメランの要領で敵を背後から攻撃したりできる。
白兵戦でもかなりの能力を持っており、時には強さや大きさ、他の能力で彼をかなり上回る敵に立ち向かい、打ち負かしている。コミックスでは彼は他の熟練した戦士達からマーベルユニバースで最も優れた近接戦闘の達人の一人と見なされている。
また、ソーのムジョルニアを幾度か持ち上げたことがあり、精神の高潔さの証左となっている。
ロジャースは膨大な米軍の知識を持っており、しばしば進行中の、高度に秘匿されている国防省の作戦に詳しい様子を見せている。世界で最も有名で認められているスーパーヒーローの一人としての側面を持つ一方で、ロジャースはスパイ活動コミュニティへ広い関わりを持っており、その殆どは現在も続くS.H.I.E.L.D.との関係に繋がっている。彼は時に、広告アート、コミックブックアート、教育(高校の歴史)、法執行機関などの日常的な分野の仕事に手を出している。
詳細は「:en:Captain America's shield」を参照
キャプテン・アメリカはこれまでに幾つかの盾を使用しており、最も知られたものは大戦中にルーズベルト大統領より贈られたヴィブラニウム(架空の金属)と実験的な鉄の合金を融合させたものから作られたほぼ破壊不可能な円盤形の盾である。この合金は偶然できたもので、複製は不可能である。ちなみにウルヴァリンの骨格に用いられていることで有名なアダマンチウム(こちらも架空の金属)はそのリバースエンジニアリングの過程で作り出されたものである。X-メンのひとり、ケーブル(未来からのタイムトラベラー)はキャプテン・アメリカに対して、起こりうる未来のひとつにおいてこの盾は今でも存在していると明かしている。ケーブルはそれを戦闘におけるシンボルとして振りかざした。キャプテン・アメリカはしばしば彼の盾を攻撃用の投擲武器として使用している。初代キャプテン・アメリカのトレードマークである跳弾シールド投げは、後にマーベルの編集長となるスタン・リーが初めてコミックの原作を担当した「Captain America Comics」3号(May 1941)の2ページのテキストストーリー「Captain America Foils the Traitor's Revenge」で既に見ることができる。
キャプテン・アメリカのコスチュームは難燃素材でできており、防御力を増す為に軽量のジュラルミン製のスケイルメイルを下に着込んでいる。もともと、キャプテンのマスクはコスチュームから分離していたが、初期の戦闘で脱げかけて正体が露見しかかることがあった。そういった状況の再発を防ぐ為に、ロジャースはマスクをユニフォームと繋がったものに変えた。またそれによって、それまで剥き出しだった首を装甲するという利点も生まれた。
アベンジャーズの一員として、ロジャースはアヴェンジャースのプライオリティカードを持っており、コミュニケーションデバイスとしての役割を果たしている。